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アトピーを卒論のテーマにする場合の書き方は?



アトピー性皮膚炎は皮膚のアレルギー疾患です。皮膚のバリア機能に異常があり、刺激やアレルゲン(原因となるもの)を排除しようと免疫機能が過剰に反応して、痒みを伴う発疹が起こります。ただなかなか根本的な解決に至らず、長年憎悪と寛解を繰り返し、かゆみや見た目の状態に苦しみ続けるのが特徴です。それだけにこのテーマを取り上げるのは意義深いことです。 アトピーをはじめとするアレルギーをテーマにする場合、ひとつには多くの患者さんがおかれている現状を取材してまとめ、問題提起するという方法があります。アトピーで悩む親子が、各家庭や学校での食事に関する対処や医療機関、治療方法をどのように選択して決断しているのか、丁寧に取材した上で統計もとり、以前に比べてどのように変化してきているのかをまとめるという手法が考えられます。そのデータから今度は将来への課題をあぶりだします。中には民間療法に頼っているケースも少なくないことでしょう。具体的にはどのような民間療法があるのか、またその民間療法はどのような経路で患者さんやその家族に伝わったのか、どこまで広まったのか。多く知られているその民間療法に医学的なエビデンスはあるののか等をアレルギーの専門家である医師などに問いかける方法もあります。 一方で、では現在、一般的な医療機関で採用されている治療において問題はないのかという視点も加えられます。例えばステロイド(副腎皮質ホルモン)の外用薬に頼りすぎていないかなどの点です。1990年代に副作用がメディアなどを通じて話題になりました。不適切に長期に渡って使用していると皮膚が薄くなる副作用があったり、顔面に塗った際に、赤みやほてりといった症状が現れたりすることもあるからです。ただ、適切に使用すれば過剰に心配することはないとされます。ただステロイドはいわば対症療法であり根本的な解決ではありません。 抗ヒスタミン薬、免疫抑制薬など治療には様々な選択肢があります。それぞれ最新のアレルギー医療はどうなっているのか?また体質改善のために普段からできることはどのような行動なのかを科学的な根拠に元づいて客観的な視点で取材、分類してみてはいかがでしょうか。 治療そのものではなく環境や教育をテーマにすることもできます。例えば教育機関における食事への対応です。文部科学省では、学校における食物アレルギー事故防止の徹底を図るため、各学校設置者、学校及び調理場において、食物アレルギー対応に関する具体的な方針やマニュアル等を作成する際の参考となるよう、学校給食における食物アレルギー対応の基本的な考え方や留意すべき事項等を示した指針を作成しています。しかし給食のときに自分だけ別メニューであることを寂しく思う子供もいます。各教育機関でこうした「食事」の問題についてどのように対応しているのかを綿密に取材してまとめると、今後のためにも意義あるものになります。また、災害など非常時におけるアレルギー食をどうするかという課題もあります。こうした問題にとりくんでいるボランティア団体もありますので協力していただき、過去の事例や今取り組もうとしている対応を調べてみましょう。 この場合、実際にそうしたアレルギーの親子を支援する団体に自分自身が参加してみてレポートするのもよいかもしれません。 ここまで子供、親子について書いてきましたが、大人になったアトピーの患者が、この病気とどう向き合っているのか、精神面、生活面で取材する方法もあります。 日本では、人口の1割がアトピー性皮膚炎に罹っているというデータがありますが、子どもの病気で、成人すれば治るものだと考えられがちです。 ところがアトピー性皮膚炎の患者全体に含まれる成人の患者の割合は、アレルギー疾患の中でも高くなっています。実際20歳から44歳までのデータを見ても4割を占めているのが現状であり、かゆみや見た目のことに悩みながら社会生活を送っている方が少なくありません。ところが「アトピーはこどものころの病気」という誤解が広まっていることもあり、支援団体もそう多くないのが現状です。思春期や成人期になると、むしろ顔面を含む上半身に皮疹が強く出る傾向があります。成人になって治療が不十分な場合、苔癬化と言って。皮膚が硬くなってしまうこともあり、子供のころ以上に大変な思いをされているかたも少なくないのです。成人したアトピーの患者が、どのように治療、生活をしているのかを丁寧に伺い、医療や行政に何を求めているのかを丁寧に拾い上げてまとめ、伝えるのは意義深いことです。声なき声こそ大切だからです。 アトピーを卒論テーマにする、というと医学の知識が無いと難しいでのではないかと不安になるかもしれません。しかし、アトピーにかかるのは人間であり、そのかたを支える身近な人にとっても大きな問題です。また教育機関や医療機関、行政など社会の仕組みや経済にも大きく影響する問題です。 卒論のテーマにはふさわしく、またこれから社会に出る準備期間の研究としてもふさわしいものと考えられます。真摯に関係者の話に耳を傾け、自分なりの考えを持って自問自答しましょう。「かわいそう」「気の毒」などの同情ではなく「ではどうすればいいのかという視点を常に持って結論を導いてください。
 
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